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にゃこ

昨日、書かせて頂きました通り、
愛猫「にゃこ」が遠くへ旅立ちました。享年17歳でした。
(人間で言うと84歳だそうです。)

にゃこ4
今年の2月撮影のにゃこ。


(少し生々しい描写もある為、以下、追記へ。)

 


奇跡との出会い

僕がにゃこと出逢ったのはまだ実家に住んでいた頃の2000年6月。

雨と雷の強い晩、車で走行中の道路の真ん中にて
小さな影がヘッドランプに照らしだされました。

何かと思い車を止めて近づいてみて驚きました。
その小さな影は、頭と耳の2箇所に牙の穴が空き、
その頭の穴から血を流して倒れている赤ちゃん猫でした。
(2つの穴の間隔から、恐らくオスの猫に噛まれたのだと思われます。
 猫のオスにはそう言った習性がある。)

雨でずぶ濡れ、血を多く流している赤ちゃん猫を抱きかかえ車に飛び乗ると
僕は近隣の動物病院を周りました。
しかし既に深夜だった事もあり、どこも営業は終了しておりました。

そこで訪れた何件目かで、
意を決した僕は薄暗くなった動物病院のドアを叩き続けました。
するとおじいさんの獣医さんが出てきてくれて、
すぐに見るからこちらに、と通して下さいました。

止血処理を行い抗生物質を注射し処置を終えた先生は言いました。

「私の見立てでは五分五分。この数日が山です。暖かくしてあげてください。」

そこでその赤ちゃん猫である「にゃこ」は死の運命に打ち勝ち、
それから十数年、僕の子供として一緒に生きる事になったのです。

にゃこ2
一週間ほど前に撮影した、僕の座椅子の上に座るにゃこ。

17歳とは思えないほど毛並みもつやつやで若々しかったにゃこ。
まだ後数年は余裕で生きると感じていたにゃこ。

しかし振り切ったと思った運命は迫ってきていました。



突然の心肺停止

昨晩、僕の右隣でくつろぐにゃこは1度だけ、咳き込みました。

ん?今咳したか?と思ったけれど
普段でも咳は稀にするし2度3度と続かず1度だけだったので
もう収まったかとあまり気に留めなかったのですが、
次の瞬間、にゃこが僕の視界内、つまり僕の前方に倒れ込んできました。

まるで僕に助けを求める様に。

異変を感じた僕はすぐさま喉に何かが詰まっているのを疑い、
指をにゃこの喉の奥に突っ込みました。
しかし何も異物感はありませんでした。

心肺停止?心筋梗塞??心臓麻痺??
そんな単語が脳裏をかすめます。

もうその時にはにゃこは息も絶え絶えとなって呼吸も出来ていない様子だったので、
鼻の穴に口をつけて息を吹き込み、胸を何度も圧迫し続けました。

永遠にも感じる時間でしたが実際には1分程度だったと思います。

あの厳しい死の運命をも乗り越えたにゃこは、
あっけなく、ほとんど抵抗も示せぬまま息を引き取りました。

僕は、今度は助けてあげる事が出来ませんでした。
もう一度、奇跡を起こしてあげる事が出来ませんでした。


一夜明けて

あれから僕は数度、軽く意識を失いましたが、
あまり寝れていません。

以前、ウチでにゃこと一緒に住んでいた「あるざえもん」と言う猫は
亡くなる前に、ああ、そろそろ亡くなるのかな?と言う雰囲気を出していたので、
心構えと言うか、覚悟は出来ていました。

しかしにゃこは違いました。
前日も元気で、朝も元気で倒れる寸前まで元気で、
まったく死の影は迫っていなかった。
恐らく突発的な死だったのかと思います。

なので未だに実感がなく現実味がなく真実味がなく。

思考が追いついていないのだけれど、それでも僕は「にゃこ」の親ですから、
思考とは裏腹に、やるべきことはやらなければなりません。

にゃこを手製の棺に入れてあげました。
24時間営業のスーパーで買ってきた花で遺体の周りを綺麗に飾ってあげました。
火葬の手続きを行いました。

そしてただただ涙を流しながら、
まるで寝ているだけの様に安らかなにゃこを一晩中、撫でてあげました。
撫でられる事が生前大好きだったにゃこはきっと喜んでくれたと思います。
それから毛を猫用のクシですいてあげました。

そして一夜明けた本日夕方、火葬場にてにゃこは骨になりました。


僕にとっての奇跡の猫

とにかく優しい猫で、静かな猫で、誰にでもなつく猫でした。
とにかく臆病で高いところがニガテで雷がニガテで、
猫らしくない所も多かった、どうしようもなく可愛い猫でした。

運命的な出会いをし重体を乗り越え、
そしてあっけなく死んでしまったにゃこ。

にゃことの17年は僕にとって
起こらなかった可能性が高かったけれど
起きてくれた奇跡の17年でした。

今までありがとう、本当にありがとう。
僕は救われた。間違いなく君に救われた。
嬉しい時、悲しい時、辛い時、いつも傍に黙って座っていてくれた。

何十年後か、僕も頑張って天国に行くので、
その時にまた、見つけてあげるので、それまで少し、待っていて下さい。


僕の最愛なる猫、にゃこへ。


にゃこ3
たたまれている座布団の端に、意地でも寝ているにゃこ。

にゃこ
4月末に撮影のにゃこ。





*この記事は僕自身と特定の猫に向けた記事の為、
 例外的にコメント不可能とさせて頂いております。申し訳ありません。


 

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