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アナログゲームライフ033 ファーストインプレッション:曼荼羅

8月9日(日)、三鷹で行われた「中央・総武線ボードゲームフェスタ」で購入してきた
ニューゲームズオーダーさんの新作「曼荼羅」。

曼荼羅

早速、ゲームプレイする機会に恵まれたのでファーストインプレッション記事を書きたいと思います。

(以下、追記へ。)

 


曼荼羅
作:麻生忠嗣 画:ママダユースケ
メーカー:ニューゲームズオーダー
プレイ人数:3-4人 プレイ時間:120分





ルール

準備

3人の際は赤、黒、灰の3色の駒を各20個と白の駒8個、
4人の際は赤、黒、灰、茶の駒を各16個と白の駒8個を使用する。

1.曼荼羅盤の脇に六道盤を上下方向の向きを併せて配置する。
2.各プレイヤーが担当する色を決める。
3.誰かが各プレイヤーが使う駒を1つずつもち無作為に1つずつ選び、
  曼荼羅盤の得点トラックの上に順番に配置していく。

曼荼羅盤
こちらが曼荼羅盤。
無作為に選ばれたのは黒、赤、灰の順だった。


4.各プレイヤーに3個ずつ自分の色の駒(仏駒と呼ぶ)を配り、
 それぞれの色の持ち駒配置カードの上に配置し皆に数が解る様にする。

5.六道盤の右上に白以外の駒を色ごとに4個ずつ配置する。
 (これは人間道用に使用する。)
6.六道盤の左上に残りの駒を色ごとに全て配置する。
 (これは各ラウンド終了時に補充される手持ち駒のストックとなる。)

六道盤
こちらが六道盤。
かならず曼荼羅盤と上下左右の向きを同じに配置する事。


7.六道盤の右側の数字スペースの1に人間道、
 スペースの2に修羅道、スペースの3に餓鬼道の六道カードを配置する。
 (スペース4は何も置かない。)

8.タイルをよく切り六道盤の左下に裏向きに配置する。

9.得点トラックで最も点数が低いプレイヤー(2個上の写真だと黒)が
 タイル山札の一番上を1枚めくり、
 六道盤の配置スペースに好きな方向に回転させた後で表向きにして置く。
 

準備は以上。
続いてゲーム開始後の手順。
曼荼羅盤に配置されたタイルの自分の駒が出来るだけ多く繋がる様にするのが勝利の鍵。
その辺を踏まえてお読み下さい。

1.仏駒の配置フェイズ

 手番はラウンド開始時、最も点数の低い人から順に行い、
 最も点数の高い人が最後に手番を行う。
 (つまり4人の場合は必ずしも時計回りや反時計回りになる訳ではない。
  3人の場合は時計回りか反時計周りのどちらかになる。)

 自分の手番でプレイヤーは、
 六道盤上に表向きに配置されたタイル上、もしくは六道カードの、
 緑色のマスの上に、自分の手持ちの仏駒を1つ置いてゆく。

 六道盤配置

 仏駒は空いているマスに置いても良いし、
 誰か(自分を含む)が既に駒を配置したマスに置いても良い。

 全てのプレイヤーが手持ちの駒を置ききったら配置フェイズを終了する。
 (配置できないプレイヤーはパスされる。)

2.マスの獲得フェイズ

 配置フェイズ終了後、各マス毎に最も駒を置いた色をチェックする。
 最も駒が置かれた色のプレイヤーがそのマスを獲得する。
 獲得したマスに獲得者の駒を1つだけ残し、
 それ以外の駒を各プレイヤーの手持ちに戻す。

 なお、1つのマスに置かれた駒の数が同じだった場合は、
 より下に置かれていた駒を持つプレイヤーがマスを獲得する。

 また「人間道」の六道カード上に置かれた駒だけは例外で、
 このフェイズに獲得処理はしない。

*並列マスについて
 特定のタイルには並列マスと呼ばれる特殊なマスがある。

並列マス
並列マスが存在するタイル。

 ・赤色のマスは4人専用で、3人の時は無いものとして扱う。
  (よって左側のタイルは3人戦の場合は並列マスではない。)
 ・複数のマスがあるが1つの緑マスにだけ配置する。
 ・4人戦時、左側のタイルは上位2名、右側のタイルは上位3名が各マスを獲得する。
 ・3人戦時、左側のタイルは上位1名(通常と同じ)、
  右側のタイルは上位2名が各マスを獲得する。


3.六道カードの解決フェイズ
 六道カード置き場のスペース1から順番に、カードの効果を解決してゆく。

 各六道カードには特殊な効果がある。

 六道カード

 人間道:

人間道は人間が住む世界である。四苦八苦に悩まされる苦しみの大きい世界であるが、苦しみが続くばかりではなく楽しみもあるとされる。また、唯一自力で仏教に出会える世界であり、解脱し仏になりうるという救いもある。
wikipediaより


 人間道では置かれている駒数に応じて、手持ちの仏駒を増やす事が出来る。

 他の六道カードと比べて、若干、処理が特殊。
 他のカードは獲得フェイズ中にただ1人がそのカードを獲得するが、
 人間道だけは配置しているプレイヤー全てが獲得しているものと見なす。

 人間の世界では全ての者にチャンスが与えられているのだ。

 ただし駒を獲得するには以下の規定数の駒がマスの上に配置されていなければならない。

1~2ラウンド目:3個
3~5ラウンド目:2個
6~8ラウンド目:1個


 獲得できる仏駒数は上記の規定数を満たしていても1ラウンド1つ。
 全てのラウンドを通して得られる仏駒数の合計は4となる。

 人間道は前述の通りチャンスは平等に与えられているが、
 持つもののみが評価される厳しい世界でもあるのだ(;´д⊂)

 修羅道:

修羅道は阿修羅の住まう世界である。修羅は終始戦い、争うとされる。苦しみや怒りが絶えないが地獄のような場所ではなく、苦しみは自らに帰結するところが大きい世界である。
wikipediaより



 この修羅道カードを獲得したプレイヤーは
 六道盤上のタイルを、ただちに曼荼羅盤の上に配置する。
 配置する場合、既に曼荼羅盤にタイルがある場合は辺を併せて配置する必要がある。
 また、タイルの向きを変更してはならない。
 (曼荼羅盤の上に1つもタイルがない場合はどこに置いても良い。)

 落ちてゆくは修羅の道。

 餓鬼道:

餓鬼道は餓鬼の世界である。餓鬼は腹が膨れた姿の鬼で、食べ物を口に入れようとすると火となってしまい餓えと渇きに悩まされる。他人を慮らなかったために餓鬼になった例がある。
wikipediaより


 この餓鬼道カードを獲得したプレイヤーは
 このカードを処理する段階で曼荼羅盤に配置されているタイル上に空白マスがある場合、
 そこに手持ちの駒を1つ配置できる。もしくは2点を獲得出来る。

 しかし貪欲さの集大成の様な世界である。

 地獄道:

地獄道は罪を償わせるための世界である。
wikipediaより



 この地獄道カードを獲得したプレイヤーは
 曼荼羅盤の上に配置済みのタイルを1つ、移動する事が出来る。

 ただし移動する場合は

 ・必ず他のタイルに辺が接している。
 ・タイルの向きを変えてはならない。

 と言う条件を満たす必要がある。

 なるほど。過去の失敗を償ったり
 他者の罪を償わせたり出来る訳ですな(ーー;

 畜生道:

畜生道は牛馬など畜生の世界である。ほとんど本能ばかりで生きており、使役されなされるがままという点からは自力で仏の教えを得ることの出来ない状態で救いの少ない世界とされる。
wikipediaより


 
 この畜生道カードを獲得したプレイヤーは
 既に曼荼羅盤上に配置されているタイル1つの向きを回転させる事が出来る。

 これ地獄道と並んで凄い強力なカード。

 天道:

天道は天人が住まう世界である。天人は人間よりも優れた存在とされ、寿命は非常に長く、また苦しみも人間道に比べてほとんどないとされる。また、空を飛ぶことができ享楽のうちに生涯を過ごすといわれる。しかしながら煩悩から解き放たれておらず、仏教に出会うこともないため解脱も出来ない。
wikipediaより


 この天道カードを獲得したプレイヤーは
 六道盤上の白い駒(中立駒)を取り、
 既に曼荼羅盤のタイルの上に配置されているいずれかの駒と交換する事が出来る。
 交換した結果、回収された駒はそのプレイヤーの持ち駒に戻る。

 自分も嬉しいが相手も嬉しい可能性が高い効果。
 享楽的というのも頷けますヽ(;´д`)ノ 


各六道カードの処理が解決したら、
各カードの緑マスに配置されていた駒はそのプレイヤーの持ち駒に戻る。
また処理は必ず解決する必要があるが、結果が変わらなくても良い。
(「結果が変わらなくとも良い」とは恐らく、
 地獄道ならばタイルを移動して元の位置に止めて良い、
 畜生道ならばタイルを回転して元の向きに止めて良い、
 天道ならば中立駒をタイルの中立駒と交換して良い、と言う事だと理解しました。)
 上記、一部修正しました。

4.タイルの自動配置フェイズ
 ルール上、ここは六道カードの解決フェイズに含まれますが、
 便宜上、分けました。

 修羅道により六道盤上のタイルが曼荼羅盤上に移動しなかった場合、
 このフェイズで自動的にタイルを移動する。
 その場合、以下のルールで移動する。

 ・曼荼羅盤上に他のタイルが存在する場合、必ず辺を接してタイルを配置する事。
 ・タイルの向きを変えてはならない。
 ・上の2つの条件を満たした上で、曼荼羅盤上の最も数字が少ない空きタイルスペースに配置する事。

5.得点計算フェイズ
 曼荼羅盤上のタイルに配置された駒の各色毎に
 一筆書きで最も長い連結された駒数を調べその数が得点となる。

 白い駒は中立駒として連結数に加えても良いが、
 中立駒だけで連結数を数える事は出来ない。

 例として以下の様な盤面の場合、

ベース

 赤は6点。

赤

 黒は4点。

黒

 灰は1点となる。

 なお点数処理は上位のプレイヤーから順に行い、
 曼荼羅盤の点数トラック上の駒を点数分移動させる。

 この際、点数駒は、他の点数駒と同じ場所に配置する事は出来ず、
 1点分で飛び越える様に移動する。

 以下の様な場合、普通に考えると灰色は5点獲得しないとトップに立てないがこのルールにより

→加点方向
●●●●●


 1点目で黒を抜かし、

→加点方向
●●●


 2点目でトップの赤の目前に迫り、

→加点方向
●●●


 3点目でトップに躍り出る。

→加点方向
●●●●


 集団に食らいついている間は点数が低くても有利であるが離されると少々辛い。
 ただ基本的に手番順は点数が低い順であり、
 先行はかなり有利なのでそのあたりでバランスを取っていると思われます。

6.次のラウンドの準備フェイズ
 最後に次のラウンドの準備をします。
 (最終の9ラウンド目ではこのフェイズを行わない。)

 I.この時点で最も点数が低いプレイヤーが六道盤のタイル山札の1枚をめくり、
  好きな方向で六道盤の所定位置に表向きに配置する。
 II.4人で遊んでいる場合、
  各プレイヤーは六道盤の左上の仏駒ストックから自分の色の仏駒を1つ入手する。
  3人で遊んでいる場合は奇数ラウンドの場合は同じく1つを、
  偶数ラウンドの場合は2つを入手する。
 III.第1~第7ラウンド終了時では人間道カードを1のスペースに残し、
   その他5枚のカードをシャッフルしスペース2~4に上から1枚ずつ(計3枚)を順番に配置する。
   第8ラウンド終了時では人間道カードを箱に戻し、
   その他5枚のカードをシャッフルしスペース1~4に上から1枚ずつ(計4枚)を順番に配置する。

上記1~6のフェイズを9ラウンド繰り返し最後に以下の得点処理を行う。
(以下、いずれもその時点で最も得点の多いプレイヤーから得点処理を行う。)

1.曼荼羅盤上で最長の一筆書きを書けるプレイヤーに+3点。(最長タイも+3点)
2.各タイル毎に最も多く駒を置いているプレイヤーに+1点。(最多タイも+1点)
3.残った手持ちの駒1個毎に-2点。

最も得点の多いプレイヤーがゲームに勝利する。




プレイ開始

Naotenがお盆休みだったので無理やり来てもらった2x4さん、
そしてココさん含めて3人でプレイを開始。

最初はちょっとルールの理解が追いつかず、
右往左往していたけれど、次第に安定しだす。

序盤トップに踊りでたのは黒の駒の2x4さん。
次点で灰の駒のココさん。ビリが赤の駒のNaoten。

曼荼羅プレイ風景01

右下のタイル1つだけで
(黒)2x4さんが4点、(灰)ココさんが4点、(赤)Naotenが3点と言う得点源となり、
ラウンドが進んでジリジリと離されるNaoten。

ただその代わり、絶えず先行プレイヤーであり、
タイルや六道カードの奪い合いにおいて要所要所でイニシアティブを取る事に成功する。

しかしクセモノが地獄道、或いは畜生道の2つの六道カード。

まさに外道
まさに外道!

イニシアティブを取って頑張ってタイルに駒を配置しても、
これらの六道カードを取られてしまうと計画が丸つぶれになる。

じゃあと率先してそれらを取ると今度はタイルのマスの奪い合いで負ける。
置いた個数が相手より多ければ奪取できるが序盤は駒数も多くないし結構キツイ。

また、タイル配置後も駒を置き換えられたり
移動させられたり回転させられたりするので先の展開を読むのがかなり難しい。

これは中々頭を使うゲームだぞ??(ーー;

ラウンドが進めば進むほど連結する箇所が膨大になるので
回転させるのも移動させるのもかなり考えこむ必要があり、
手番プレイヤー以外のダウンタイムが長い。

ただまぁそこは、
「こっちの方が繋がるの多いんじゃね?」とか
「こっちやれば俺の連結潰せるぜ?」とか言い合ってやると気にならず楽しい感じ。
(カルカソンヌ的な。)

そして戦いはいよいよ第9ラウンド。
なんとこの時点で経過時間は90分。

某大手サイトさんに

国産ゲームには珍しい2時間級のゲーマーズゲーム



と評されていただけあり確かにこりゃヤバイ((((;゜Д゜)))

最後の六道カードの解決で地獄道を取った(黒)2x4氏が一世一代の大勝負。
どのタイルをどこに移動するかでめちゃくちゃ悩む(^^;

曼荼羅プレイ風景02
もうこれどれが正解かさっぱり解らねぇ(ーー;

既にここまで90分で脳が限界を迎えていた3人であったので、
思考回路がショート寸前、今直ぐ会いたいの状態。

結局左下のタイルを右上に移動する事を決断する2x4さん。

曼荼羅プレイ風景03


そして最後のタイルが空きスペースに自動配置され、
得点計算と最終ボーナスを加点(及び減点)し勝負終了。


曼荼羅プレイ風景04
最終盤面。

結果、

(赤)Naoten 60点
(黒)2x4さん 57点
(灰)ココさん 50点

となりNaotenが接戦を制し勝利した。

「制し」と言ってますが、
なんだかよく解らないうちに(赤)Naotenの
最終連結数が脅威の14になっておりそれの大幅加点に加えて最終ボーナスで+3点。

棚から牡丹餅的な勝利を収めたNaotenだったのでした。







感想

ゲーム終了時点のプレイ時間は110分。
しかも中盤以降は脳神経をフルドライブしっぱなしと言う状態。

このゲームの前にプレイしたテラミスティカが、
インスト含めて3時間だった訳ですが
感覚としては2時間しかやってない曼荼羅の方が精神的に疲れる印象だった。

一方、内容としてはタイル毎のエリアマジョリティ要素や、
マス毎の競り的要素を兼ね揃えつつ
「六道」や「曼荼羅」と言うテーマが実にゲーム内容にマッチしていたと感じました。

ぐるぐると回る得点トラックを見ていると輪廻を想起したり、
1ラウンド目から8ラウンド目には必ず人間道があるけれど、
最終の9ラウンド目には無くなってしまったりとかね。

あとそうそう、
様々な思惑がぶつかる中で駒が見事長大に連結した時の喜びはかなりのものでしたぜ。

逆に少々辛いのが
タイルが移動したり回転したり駒が交換されたりと言う要素がある為に、
そこまでの思考をリセットさせてしまい再度、思考し直す必要性を生じさせる事でしょうか。

これが非常に脳にクるし時間もかかる。

その辺りに関しては
そう言った六道カードを競りで死守するプレイングで対処すれば
ある程度は防げるかもですけど、
地獄道と畜生道が2枚出たラウンドとか2枚死守はまず無理でしょうし、
そうなってくるとちょっとキツイかも知れません(ーー;
(六道カードの解決順があるのでより後で解決される方を優先すれば多少はどうにか……?)

最低順位をあえてキープしてイニシアティブを維持し続けたり、
人間道で駒を早めに増やしたりとかも重要かも知れませんね。

ちょっとこのゲームを上手く文章で伝える自信がありませんので、
是非、プレイして実際に感じて欲しい所ですが、
現時点で一般販売はしていないのでプレイ出来る機会は少ないかもですね。

ゲーム会等で見かけたら、
この脳を強烈に刺激するゲームを是非、遊んでみて下さいませ。

ちなみに曼荼羅盤は布でした!!凄い雰囲気出てますよ!

曼荼羅盤布
ボードゲームに雰囲気は大切だと思う。

以上、1回プレイしただけで恐縮ですが
曼荼羅のファーストインプレッション記事でございました!

良いアナログゲームライフを。
それではまた。


 

tag:  アナログゲーム ボードゲーム ファーストインプレッション 曼荼羅

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