Page up▲

アナログゲームライフ023 レビューNo.3:Battle Line(バトルライン)

10戦以上プレイし、ようやく多少は物申せる状態になってきたBattle Line。
レビュー記事を書きたいと思います。

バトルライン届く04
現在、日本語版は入手困難です。(写真は海外から取り寄せた英語版。)

(以下、追記へ。)

 


Battle Line(バトルライン)
プレイ人数:2
プレイ時間:1試合30~40分


内容物は

・TROOP(軍隊)カード 60枚
・TACTICS(戦略)カード 10枚
・フラッグコマ 9個


とシンプルです。

バトルラインセット内容
TROOPカードとTACTICSカードは背面のデザインが違うため、
どちらを何枚持っているかは公開情報となる。


TROOPカードは
赤、橙、紫、青、緑、黄の6色存在し、
各色毎に1~10までの数字が1枚ずつ存在します。

つまり例えば、

赤の1は全60枚のTROOP中、1枚だけ存在します。


このカードの内訳は非常に重要で、
インスト時には必ず説明する必要があると思います。

準備


準備としてはTROOPカードとTACTICSカードをよくシャッフルし、
それぞれの山札を作ります。

場に9個のフラッグコマを均等に横並びに配置し、
先ほどの山札をフラッグのラインの両側に配置します。

対戦相手

山札 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 山札

自分


親がTROOP山札から自身と相手に7枚ずつ配り、
親ではないプレイヤーから手番開始です。
(初回の親は適当な方法で決めて下さい。)

ルール概要

(ルールは一部説明を端折っております。正式なルールなどは和訳サイト様等をご確認下さい。)

場のフラッグコマの前にカードを出し合い、
相手より強い役を作れればそのフラッグコマを獲得できます。

9個中5個のフラッグコマを獲得する「包囲」か、
3個の隣接したフラッグコマを獲得する「突破」を行ったプレイヤーが勝利です。


手番プレイヤーは以下の手順で行動を行います。

1.役が完成したフラッグに対して解決処理を行う。
 (これを手番の最初に行うのは上級ルールです。基本ルールでは2.の後。)
 片方だけでも役が完成している場合、
 相手がそれを上回る役を作れないと立証できた場合に限り
 両者とも役が完成していなくても解決できる。

2.手札からTROOPカードかTACTICSカードを1枚プレイする。
 (制限)
 ・TROOPカードは未解決の3枚未満のフラッグにしか配置できない。
 ・TACTICSカードは相手より1回多くしか使用できない。

3.TROOP、もしくはTACTICSの山札のどちらかからカードを1枚引き手札を7枚にする。
 (Scoutカード使用後は手札が7枚になっているので3.は飛ばす。)



役に関しては以下の5種類。

バトルライン役

左に行くほど強い役で基本的に3枚揃えて役となる。

左から

Wedge(ウェッジ:くさび形陣形) 同色で連番
Phalanx(ファランクス:密集陣形) 同一数字
Battalion Order(バタリオンオーダー:大隊陣形) 同色
Skirmish Line(スカーミッシュライン:散兵戦陣形) 連番
Host(ホスト:集団) 上記以外の場合

同一役同士の場合は数値の合計値の多い方が勝利となり
数値の合計値も同じ場合は先に役を作った側が勝利となる。


TACTICSカードは全10枚。

TACTICSカードの説明は長いので折りたたみ




レビュー


このゲームは手札から交互にカードを場に出して行き、
9個のフラッグコマの前に役を作っていくゲーム。

9箇所も置き場があるので、役を作るのは意外と簡単に思うかも知れない。
実際、作ろうと思えばすぐ作れてしまうのも事実だと思う。

しかし相手より早く役を作ってしまえば、
相手はその役を確認してから、それを上回る最も完成しやすい役を作れば良い状態になる。
その為、プレイ序盤は相手がどの役を作るのか、
現在配置されているカードから推測しながら場を構築して行く事になる。

だけどそこがこのゲームの妙。
手番毎に「手札は必ず場に出さなければならない」のだ。
まだ役を形作りたくなくとも、手札を切らねばならない。
次第に置ける場所も減ってくる、その感覚がなんとも息苦しい。
そういう意味でこのゲームは耐えのゲームなのかも知れない。

またターンが経過すると場にカードが増えるが、
それが場の可能性を確定して行く。

例えば相手があるフラッグの前に青の4のカードを出したとする。
1枚だけでは何の役を作ろうとしているか解らないが、
ターン経過により青の3が場に出ており自分の手札には青の6があったとする。

この時点で相手がウェッジの役を完成させる事は不可能であり、
それは自分だけが知る有益な情報となる。

であれば自分は対面に4以上の数値でファランクスを作れば勝てるのである。

バトルライン例
例えば先程の役を説明した写真。
この場の場合、既に6が4枚出ている為、6のファランクスはもうどこにも完成しないと言う事が解る。



一方、バトルラインにはそう言った記憶や予想だけに頼らない、
如何にもゲームらしい要素がある。それがTACTICS(戦術)カードだ。
場の確率を乱すMorale Tactics(モラルタクティクス)系、
強い役ほど苦労するEnvironment Tactics(エンバイロメントタクティクス)系、
確定しそうな場すら破壊するGuile Tactics(ガイルタクティクス)系。

これらは超強力ではあるけれど使用制限により
戦術カードぶっ放しゲームにならない所は考えられていて良いと思う。

そしてこのゲームの妙はもう1つある。
それは役を配置するフラッグに意味があると言う事。

9つの横並びのフラッグは、同じ様で居て同じではない。
勝利条件に5つのフラッグを取得するだけでなく、
3つの連続するフラッグを取得するもう1つの条件があるからだ。

これにより、中央のフラッグが最も価値が高く、
以降両端に進むに連れて少しずつ価値がさがり、
最も端のフラッグのみかなり価値が低くなる。

端から順に1 2 3 とフラッグに数字をつけて説明すると
仮に1と2のフラッグを取得したとして3のフラッグを相手に取られてしまえば3連続フラッグ取得は阻止されてしまう。
しかし2と3のフラッグを取得したとして、4のフラッグを相手に取られても依然リーチである。
1のフラッグを取る事が出来れば3連続フラッグが達成できる。

こう言ったフラッグ毎の価値に僅かな差があるからこそ投じる役にも差が生じる。
端にいけば行くほど重要度が下がるので弱い役で済まそうとなり、
ゆえにだからこそ強い役で勝つと言う戦略も生まれる。



総評


9個のコマと6スート10枚の数字カード、
そして10枚の特殊カードとシンプルなルール。

たったこれだけでこんなに深いゲームが作れるのかととにかく感嘆した作品。

バトルラインには
ポーカーの様に役を作る楽しさ、麻雀の様な場から流れを推測する楽しさ、
どのフラッグをどの役で攻略するか練る楽しさ、
戦術カードによる予想を超える場の動きの楽しさ、
そしてそれらを相手プレイヤーの思考を読みながら行う楽しさがある。

日本語版がほぼ絶版状態となり、
中々遊べる機会は少ないかも知れませんが、
もし遊べる機会がありましたらぜひとも遊んで欲しい。

そう心から思うゲームでした。

評価点:10/10
神と崇めるレベル



良いアナログゲームライフを。
それではまた!


  
左が米AMAZONの英語版BattleLine。
真ん中が日本AMAZONの英語版BattleLine、右が日本AMAZONの日本語版バトルライン。


 

tag:  アナログゲーム カードゲーム バトルライン レビュー

Page up▲

LOGO1

Post a Comment

comments

Page up▲

Post a Commentpac

Private message

Page up▲

Designed by mi104c.
Copyright © 2017 直天堂のカステラ, all rights reserved.
09 | 2017/10 | 11

sun

mon

tue

wed

thu

fri

sat

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

Page up▲

  • 最新記事のRSS
  • 最新コメントのRSS
  • 最新トラックバックのRSS