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アナログゲームライフ010 第3回アナログゲーム会 その2

6月5日夕方過ぎから6月6日夕方まで行われた第3回アナログゲーム会の様子。
続きである「その2」です。


ツォルキン01
今回の個人的目玉ゲーム。

(以下、追記へ。)

 


カタンの興奮冷めやらぬまま次なるゲームを取り出した。


ツォルキン:マヤ神聖歴

ツォルキン02
赤:Naoten 緑:アピさん 黄:ココさん 青:プリさん

参加者:Naoten アピさん ココさん プリさん
プレイ時間:4時間


このゲームは以前から計画していた今回のゲーム会の目玉として用意したもの。
その名も「ツォルキン:マヤ神聖歴」。

ツォルキン
ツォルキン(暦)は、マヤ文明において使われていた暦。260日を一周期とし、神聖暦あるいは儀式暦などと呼ばれることがある。

Wikipediaより



上記の通り、ツォルキンとはマヤ文明の時間的概念を表す言葉である。
その言葉を頭の片隅において少し読み進めて欲しい。


ボードを確認すると非常に興味深いものが目に飛び込んでくると思う。

ツォルキン03
こ、これは!?

そう、歯車である。しかも多い。
真ん中の大きな歯車に噛み合う様にして5つの歯車がボードに設置されているのだ。

5つの歯車とはすなわち
広大なジャングルを表す左上のパレンケ、
勇壮な山々を表す右上のヤシュチラン、
人類の英知である建築と技術を表す右のティカル、
活気と商業を表す右下のウズマル、
そして他の歯車より少しだけ大きい、
神への深い信仰を表す左下のチチェン・イツァだ。

そしてその5つの歯車の中心に存在する一番大きな歯車こそ、
時を司るツォルキンである。


このツォルキンの大歯車の歯は全部で26枚存在する。
そしてツォルキン歴は260日で1周期である。
恐らく1つの歯が10日を表すのだろう。

参加プレイヤー全員が手番を終わらせると、
この大歯車を反時計周りに歯1つ分回転させる。
するとそれに連動し、周囲5つの歯車が一斉に時計回りに歯1つ分回転するのだ。

この大歯車を回転させ続け一周した時、ゲームは終了となる。
ゲームプレイ時に稼いだ勝ち点とゲーム終了時に入る勝ち点を精算し、
一番多くの勝ち点を稼いだものが勝利者となる。




という訳で30分くらい時間をかけてインスト後にプレイ開始。


このゲームはいわゆる
「ワーカープレイスメント」と呼ばれるジャンルに属するゲームである。
ワーカープレイスメントゲームとは簡単にいえば
労働者達を雇用し、様々な仕事を割り振り、自身の目的を達成していく種類のゲームの事である。
もちろん労働者には労働に対する対価を支払わなければならない。

ツォルキンは様々な要素が絡みあう複雑なゲームであるが、
プレイヤーが取れる行動は至ってシンプルで大別して2つしか無い。

それは労働者を歯車に乗せるか、
或いは労働者を歯車から取り除くか。

この2つである。
(1つのターンには乗せるか取るかのどちらか一方しか選択出来ない。)

歯車に乗せられた労働者は仕事を開始し、
歯車から取り除かれた際に仕事を達成し、プレイヤーは成果を得る。

基本的に長い時間歯車上に存在すれば、
取り除かれた際により大きな仕事を達成できる仕組みで、
いつ歯車から取るか?を計算しながらターンを経過させるのである。


しかし問題が1点。







Naotenを含め、誰一人このゲームをやった事がない。

よって、何が正解か、さっぱり解らない。
皆、一様に不安を抱きながらプレイを開始した。



ゲーム中合計4回、
給料として労働者1人につき2つのコーンを支払う必要があり、
初期の時点で労働者は3人居るので、給料日には6つのコーンを支払わねばならない。
(コーンは食料であると同時にこのゲームにおける通貨としての価値を持つ。)

労働者の配置にもコーンがちょこちょこ必要になる。
そこで各プレイヤーは自生しているコーンを採集すべく
ジャングルであるパレンケへと分け入っていった。

だが4人のプレイヤーが殺到した事に拠りパレンケは大混雑となり
後から配置するプレイヤーはコーンを支払わなければ配置できない事態となっていた。

Naotenは混雑を回避する為に、
まずはヤシュチランの山に向かう。

ここではパレンケほどではないが、
コーンも取れるし資材も取れる。

パレンケに向かうのは少し混雑が解消されてからで良いだろう。


序盤開始早々、アピさんが
「自分の全ての労働者の雇用費用を1点軽減する」農業施設を建築。

どうやら最初からこの建物の建築を狙っていたらしい。
これにより圧倒的アドバンテージを得たアピさんは
余るコーンを用いて商業の中心であるウズマルで活動を開始する。

一方、他の3人は最初の給料日でコーン6を捧げ、
ジリ貧の苦しい戦いを強いられる事になる。

次いで、コーンの支払いに辟易したプリさんがアピさんと同様の施設を建築。
コーンにおいて圧倒的なアドバンテージを得た
アピさん、プリさんのデッドヒートかと思われたが、
着実に勝利点を重ねていたのはココさんであった。

これはココさんが信奉するチャク神が、
最初の時代に最も強く信奉されていた神であり、
比較的早く勝ち点を稼ぎやすい事に起因していた。


ココさん信仰
最終的な盤面ではチャク神への信仰でトップをとる黄色のココさん。


Naoten鳴かず飛ばず。
しかし計画は確かに進行していた。


ツォルキンの歯車が半周回転し2つ目の時代が始まった。

まずはNaotenが得点を重ねココさんに迫る。

Naotenはケツァルコトル神を信奉し
チチェン・イツァを中心に活動を行っていた。

技術の研究も神学を即上げる。

「全ては神の為に。」

である。


しかしケツァルコトルは最も偉大な神であり、
点数を稼ぐのに時間が掛かる。
早め早めに勝ち点を稼ぐ手段を仕込む事を心がけるNaotenであった。


一方、プリさんは

「神への信仰では腹は膨れぬ」

と脱信奉論を提唱。
神々との決別、建築と技術の地ティカルへと入り浸り
何やら研究に没頭し始めた。


その頃、アピさんは商業の地であるウズマルにて妙手を連発。

ウズマルには取引所が有る。
そこではコーンと資材(金、石、木)を相互に取引可能であり、
必要に応じて必要な資材を巧みに入手、
それらの資源で建築や技術研究を行い、
コーンを用いてチャク神やククルカン神に手広く信仰を重ね勝利点を稼いでいく。


そして無神論を唱えるプリさんへ熱いメッセージを送った。

「信仰で腹は膨れぬが、信仰はコーンで買える。」


心なしか何処かから、グヌヌと歯ぎしりする音が聞こえた。




その頃、勝ち点トップを独走していたココさんにかげりが見え始めた。
信奉する神、チャクの時代が終わり、
勝ち点の入手経路が少なくなってきたのである。

また、農業研究を疎かにしていた結果、
パレンケのジャングルに自生していたコーンが枯渇した後は農業生産に移行できず、
労働者の雇用費用を稼ぐために魚釣りで生計を立てると言う不安定な状況に陥り
没落の一途をたどっていった。

枯渇
パレンケの1アクション目で必至に魚を釣り続けるココさんの黄色の労働者。

その没落を横目で見やりつつ
急速にポイントを稼いでいったのがプリさんであった。

元々神に頼らずに生きていたプリさんは
最高級の建築技術を修め、
建物を立てると勝ち点が得られる状況を創りだした。

建築技術力が他のプレイヤーより高いプリさんは、
他のプレイヤーより少ない資材で建物を建築。
1つ建物を建てる毎にボーナスを含め6~8点ほどの勝ち点を荒稼ぎする。

プリ建築技術
1人、群を抜いて建築技術が高い青のプリさん。



戦いは終盤に入り、ようやくケツァルコトル神への信奉が実を結び始めたNaoten。
猛烈な勢いで勝ち点を稼ぎ、トップのココさんを抜き去る。

このまま勝利か?と思われた時、
高速で接近する1つの影を確認する。

最も盤石にゲームを支配していた男、アピさんである。

貯めに貯めた資源を様々な要素に投資し勝ち点をむしりとって行く様は、
さながら外資系ファンドの様であった。

彼の通った後にはペンペン草1つ残らない。
ついには3点差まで追いつかれ言い得ぬ恐怖に神に祈るNaoten。



そしてツォルキンの歯車が最後の時を刻む。

精算処理に入り
最後のボーナス勝ち点が各プレイヤーに配分される。

しかし神を信仰していないプリさんにはほとんど勝ち点が入らなかった。


最終信仰度
赤:Naoten 緑:アピさん 黄:ココさん 青:プリさん



「ぐあ、神か、神を信じなかったせいか……。」
どこからともなく苦虫を噛み潰した様な声が聞こえた。

各勝ち点を精算しふとアピさんの得点ゲージを見ると
総勝ち点が53点になっていた。

アピさんはケツァルコトルの信仰以外、
全ての要素を手広くカバーしておりこの戦果は当然の結果であった。


これはその時点のNaotenと同値であり、
これで並ばれてしまったとがっくりと頭(こうべ)を垂れる。

しかし垂れた頭(こうべ)が目につかせたもの。
それは1つの青く輝く髑髏であった。


水晶ドクロ
神への信仰の証。


水晶髑髏はゲーム終了時に3点の勝ち点となる。



こうして精算処理が終了した。





結果

Naoten 56点
アピさん 53点
ココさん 47点
プリさん 40点


接戦を制し、Naotenの勝利!



「面白かった!」
「だいぶ理解した!」
「またやりたい!」
「神か……神なのか……。」



概ね高評価を得て、
インスト含み4時間もの大一番が華やかに終了するのでありました。



ゲーム終了時の各プレイヤーの技術研究状況
最終技術力
技術は上から農業、資源採取、建築、神学を表す。
(赤:Naoten 緑:アピさん 黄:ココさん 青:プリさん)


ゲーム終了時のチチェン・イツァの状況
チチェン・イツァ
もう殆ど水晶髑髏で埋まっている状態。


しかし誰も記念碑立てられなかったなぁ。
あれ誰かが立ててたらゲームがひっくり返ってたと思う。


アナログゲームライフ009 第3回アナログゲーム会 その1
アナログゲームライフ010 第3回アナログゲーム会 その2
アナログゲームライフ011 第3回アナログゲーム会 その3(最終)


--


次回、その3へ続く!



歯車のギミックにこれぞ”ボード”ゲーム!と感じました。

 

tag:  アナログゲーム ボードゲーム ツォルキン 自宅アナログゲーム会

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